マッチングプラットフォームMの問題点

おかげさまで64年。

　テイシンは探偵業届出業者としては九州で最も歴史のある福岡県弁護士協同組合特約店の総合調査会社、探偵社、興信所です。

　今回ご紹介するのは交際相手を探している個人と個人を結び付ける「マッチングサイト」の事ではございません。

　様々な分野の専門家と依頼者を結び付ける「マッチングプラットフォームM」に関することです。

　弊社テイシンも登録はしていますが、どうもこの「マッチングプラットフォームM 」と運営会社が調査業、探偵業と相性が悪いように思えます。

調査サービスを理解していない作り

　この「マッチングプラットフォームM 」は「浮気調査・不倫調査」「人探し・家出行方調査」「身辺調査・素行調査」と３つに大別しています。

　システムの都合上、細かく分類できないものと推察しますが、「身辺調査・素行調査」の部分で価格設定を行った場合、下記のように

・氏名・住所・勤務先等の個人情報
・資産・財産状況
・家族関係の情報
・交友関係・異性関係
・勤務先や友人からの評判
・学歴・職歴等の経歴
・犯罪歴・反社チェック
・企業の調査
・会社情報・業績・取引先の調査
・反社チェック
・従業員・採用候補者の調査
・勤務時間外の調査（副業・仮病等）
・退職後の調査（引き抜き・情報漏洩等）
・採用候補者の経歴・信用調査
・ストーカー・嫌がらせ（相手の身元特定調査と直接交渉）

と、細かく分類され、それぞれで追加料金を設定する形をとっています。

　どこの専門家が監修したか分かりませんが、弊社テイシンでは上記の項目でそれぞれ追加料金をとるような料金システムはとっていません。

　上記の項目は独立させるべきかと考えますが、これは「マッチングプラットフォームM 」のシステムの都合上、仕方のないことでしょうし、価格設定を行わなければ済むだけの話です。

　しかし、上記の問題は老婆心ながら利用者と登録事業者の間でトラブルを生むだろうと考えます。

利用ポイントと成約手数料と参考価格

　「マッチングプラットフォームM 」に来た見積依頼に登録事業者が応募するのは「利用ポイント」を購入しなければならず、「利用ポイント」を消費しなければなりません。

　例えば、同業他社が「マッチングプラットフォームM 」に個人登録して架空の顧客に成りすまし、ライバル企業に元々依頼するつもりのない見積もり案件を依頼し、閲覧してポイントだけを消費させる、という事が可能です。

　全ての利用者が同様とは言えませんが、このような手口が出来ます。

　この利用ポイントに加えて成約の際は成約手数料25％の支払いが発生します。

　この成約手数料は以前は発生していませんでしたが、近年導入されたようです。

　中間マージンとしてはいささか割高かと考えますが、「マッチングプラットフォームM 」の運営会社の経営がうまくいってないのでしょうか。

　サービスに設定する参考価格もどこの専門家が監修したか分かりませんが、「マッチングプラットフォームM 」が定めたものであり、ポイント購入と成約手数料を勘案すれば登録事業者は赤字覚悟で臨まなければならないでしょう。

　これも老婆心ながら利用者と登録事業者の間でトラブルを生むだろうと考えます。

同業者に尋ねてみたところ

　「マッチングプラットフォームM 」を利用する同業他社数社に尋ねたところ

「あのサイトはサクラだらけですよ、HPに電話番号も出してないし、ウチも登録だけしてますが来た依頼には見向きもしません」

「カスリを取るだけだから仲介は損はしないし、成功しているかわからんけど長くは続かんやろう」

「本当に依頼に繋がったところは少ないでしょう、この商売以外の業種もトラブルが発生しているんじゃないですか？」

「他人の褌で相撲を取っているような商売に頼らず、自分たちで集客するのが一番ですよ」

結論：調査を依頼する場合は事業者に直接依頼が望ましい

　上記の点から調査会社、探偵社、興信所へご依頼をお考えの方は「マッチングプラットフォームM 」などのサイトは利用せず、御面倒でもご自分の足で一度、複数の探偵事務所に訪問し、相談員の人が親身であるのは勿論、何処まで実務経験があるのか？実際の調査は相談員や社員が行うのか？外部委託なのか？等を遠慮なく、ご自身の目で見聞きし、詳細な調査手法の説明を求めて、具体的な見積書や契約書を複数の業者から取り寄せて、慎重に比較検討してください。

　そうすれば、色々と違いが分かるはずです。

　最初にお電話されて、料金の目安を聞くのが良いと思いますし、電話の対応でも少し雰囲気は分かるはずです。

最近はこの手の「マッチングプラットフォーム」が跳梁跋扈しています。

利用者の皆様にはより一層のリスクヘッジが求められています。